腐食性が高い流体が保管されているタンクの内面を補修した事例をご紹介します。今回は、内面のゴムライニング全面を張替えました。
補修までの経緯
- 2年前の定期点検時にタンク内面のゴム劣化が発見され、次回解放時にゴムライニングの全面張替えを予定していた
- 高い耐腐食性を期待できる半硬質塩ビを採用
- 半硬質塩ビの張替えには特異な技術が求められる
- 当社の豊富な実績が評価され、今回の薬液用タンクの内面補修(ゴムライニングの全面張替え)が採用された
補修前の薬液用タンクの内面
内面のゴムの劣化が激しく、表面が硬化していました。
母材の鉄皮の状況を確認しながら、ゴムを剥がしました。
下処理(ケレン作業)
グラインダーを使用したケレン作業にて、母材の鉄皮表面の下処理を実施しました。
ケレン作業は、母材とゴムライニングの密着を良くする為の重要な工程です。
ケレン作業後の出側
ケレン作業後の底面
ケレン作業後のフランジ
ケレン作業後のフランジ
ゴムライニング張付け
半硬質塩ビを張付けました。
ゴムとゴムの隙間は通常のゴムライニングと異なり、特別な方法にて処理します。繋ぎ目を丁寧に処理する事で、漏れのリスクを低減させます。
半硬質塩ビ張付け後の出側
半硬質塩ビ張付け後の底面
半硬質塩ビ張付け後のフランジ
半硬質塩ビ張付け後のフランジ
千代田商事には、今回ご紹介したような特殊な目的(高い耐腐食性など)に適したゴムライニング・ゴムロール・ゴムホースの施工事例が豊富にあります。
設備や部品の調達、補修などでお困りの際はお気軽にご相談下さい。
ゴムライニング・ゴムロール・ゴムホースの補修事例のご紹介