産業用プラントの会社様にて、薬液保存用ケミカルタンクの補修を行いました。
今回の補修では、ゴムライニングを使用しました。FRPでの補修も検討しましたが、薬液に対する耐久性向上を優先し、ゴムライニングでの補修となりました。
それでは、薬液保存用ケミカルタンクのゴムライニング補修の工程をご紹介します。
打音検査で補修箇所を特定
補修箇所を特定するために、打音検査を行いました。その結果、ゴムと鉄皮の間に隙間を発見。隙間は薬液の漏れとタンクの腐食要因となるため、該当箇所をゴムライニングで補修することになりました。
ゴム剥ぎ
ケレン作業
ケレン作業後
ケレン作業とは、ゴムが接着するために下地を綺麗にすることです。
接着剤塗布
ゴムライニング補修完了
補修完了後
接着剤の上からゴムライニング補修。均一にはみ出さないよう、ゴムライニングの職人が丁寧に補修作業を行いました。
今回のケミカルタンクのゴムライニング補修作業では、上記の大きな箇所の他にも複数箇所を同時に行いました。
その他の補修箇所
隙間があり薬液の漏れが発生
補修後
経年劣化でゴムが浮き出てしまった
補修後
以上、薬液保存用ケミカルタンクのゴムライニング補修の工程をご紹介いたしました。
近年、ゴムライニング職人の人数が減っており、丁寧な作業ができる人材の確保は補修を請け負う私達の重要課題の一つでもあります。ケミカルタンクや設備の補修・メンテナンスで、ゴムライニング補修をご検討のお客様のお役に立てるよう、人材確保・技術向上にも取組んでまいります。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。