脱硝装置の軸箱と軸の溶射補修(アンモニア希釈ファン部)事例

発電所のボイラー設備の脱硝装置で使用されているアンモニア希釈ファンの軸箱と軸を溶射にて補修した事例をご紹介します。

従来お客様は、定期的に新品の軸箱と軸を購入して交換作業を自社で行っていました。過去に補修を検討したことがあったようですが、形状が複雑なことと仕上げ寸法精度の厳しさから、補修対応できる業者を見つけられずに仕方なく新品を購入していました。
今回、複雑な形状でも補修対応できることと仕上げ寸法精度(1/1,000単位)を達成することを前提に、千代田商事から軸箱と軸の溶射補修をご提案しました。新品購入と比較して、コスト削減に繋がるためお客様に採用していただきました。

それでは、ボイラー設備の脱硝装置アンモニア希釈ファンの軸箱と軸の溶射による補修事例をご紹介いたします。

軸の溶射補修
軸溶射補修
軸の溶射補修では、はじめにブラスト処理で下地を整えました。ブラストによる下地処理で、溶射の密着性が良くなります。
溶射施工後、規定の寸法になるように機械加工で仕上げ・研磨加工を行いました。

軸溶射補修
羽根車側<仕上げ・研磨後(寸法精度規定通り)>
軸溶射補修
軸継手側<仕上げ・研磨後(寸法精度規定通り)>
軸箱の溶射補修
軸溶射補修
軸箱の溶射補修では、はじめに下地を整える為のアンダーカットを行いました。その後、溶射が必要な部分以外をすべて養生し、溶射作業。最後に、仕上げ・研磨加工で1/1,000の寸法まで追い込みました。
形状が複雑なため、仕上げ・研磨加工で精度を求める作業に時間を要しましたが、お客様のご要望の通りに補修できました。補修が完了し、無事に検査を通過した後にお客様へ納品いたしました。
今回の補修では新品購入と比較してコスト削減を実現し、また、複雑な形状の軸・軸箱を補修することができました。

部品・設備を補修できずにお困りの方がいらっしゃいましたら、お気軽に千代田商事までご相談ください。本日も最後までご覧いただきありがとうございました。