ボイラーとタービンのドレンを排出する高圧ドレン排出弁の弁体を補修した事例をご紹介します。
発電所の高圧ドレン排出弁からは、高圧で高温度(500℃)のドレンが排出されます。そのため、排出弁の弁体は定期的な補修(または交換)が必要です。
新品同様の精度で補修できれば、新品購入よりコスト削減を実現できるため、千代田商事では弁体をステライト肉盛で補修する方法をご提案しました。また、新品同様の精度がでるように、弁座の角度に合わせた摺り合わせ加工も実施しました。
弁体補修の工程
前加工
まずはじめに、既存のステライトを切削除去しました。次に、ステライトとの密着性を良くする目的で、SUS材を下地で肉盛り加工し、段形状に切削して形を整えました。
ステライト肉盛の前にもPT検査検査を実施して品質チェックを行いました。
前加工後のPT検査
ステライト肉盛
次に、摩耗した部分にステライト肉盛を実施。
ステライト肉盛後
仕上げ加工(弁座の角度に合わせた摺り合わせ加工)
仕上げ加工として、弁座の角度に合わせた摺り合わせ加工を実施。図面通りの寸法で仕上げることができました。
また、最終のPT検査も実施いたしました。
仕上げ加工後のPT検査
複数社に依頼せざるを得ない細かな補修も一括で対応致します
高圧ドレン排出弁の弁体の補修(ステライト肉盛)をここまでご紹介いたしました。
上記のような細かな対応が必要な場合でも、千代田商事ではお客様の窓口を一つに集約した一括対応が可能です。お困りの事がございましたら、千代田商事へお気軽にご相談ください。
本日も最後までご覧いただきありがとうございました。