2024年4月23日から25日にカリフォルニア州サンディエゴで開催されたXponentialに参加しました。千代田商事株式会社の主要事業の1つである「世界の先端技術・優良商品の発掘」の事業方針に沿って、日本に導入できそうな技術や製品を調査してきました。
今回のBlogでは、Xponential2024概要と調査内容をご案内します。
XPONENTIALについて
・AUVSI(国際無人輸送システム協会 Association for uncrewed Vehicle Systems International)が主催する国際自立走行・無人システム展の見本市。
・出展企業数は560社。出展企業の半数はアメリカ、残りは中国、台湾、イギリス、カナダ、ドイツ、トルコ、デンマーク、イスラエルなどからも出展していました。
・展示内容は、空中ドローン、水中ドローン、4足歩行ロボット、モジュール、電池など。最も多かったのは防衛に関する製品(ドローン、システム)でした。
・全体の来場者数は8,000人と絶対数は多くはありませんが、アメリカ以外から視察に来られている方も多く、ドローン・防衛産業の盛り上がりが感じられました。
視察前調査について
出展企業(事業内容、会社規模、取扱製品)を調べ、その中から日本に導入できそうな技術や製品を展示している企業を選定しました。また、事前にアポイントを取り商談の段取りも進めました。
今回の視察の主な目的を工場設備の点検の省力化機器の視察に絞り、「特殊な環境でも使用出来るドローン」「4足歩行ロボットなどの人に代わりになりうる機器」を重点的に視察することにしました。
現地の様子
ドローンの需要の大きさ
日本国内では、ドローンの需要は8,000億円と言われていますが、アメリカ全土では420億ドル(63,000億円)と桁違いの大きさがあります。
その大きな需要に応えるべく、ドローンメーカーの出展企業からは、小型(直径150mm程度)から大型(自動運転ヘリコプター)まで様々なサイズが取り揃えられていました。
展示されていたドローンは、荷物運搬用の小型ドローン、ドローンが重量物を運搬できるようにカスタマイズされた箱、ドローン墜落防止用のパラシュートなどでした。ドローンに付帯させる製品の展示も多くありましたが、日本国内への導入はまだ先になりそうです。
また、アメリカ合衆国は、防衛費予算が世界1位の国ということもあり、ドローンの軍事活用に関する製品展示も多くみられました。
注目企業
ディープトラッカー社
ディープトラッカー社は、水中ドローンの製造・販売を主たる事業とする企業です。世界各国に製品の導入実績があり、水中ドローンの安定性・操作性は非常に高い評判を獲得しているとのことでした。
また、初心者が操作しやすく、導入しやすくするための初期設定が充実していることも高評価の理由となっているようでした。
導入された各国では、ダイバーにしか対応できない作業をディープトラッカー社の水中ドローンが代替するケースも増えているそうです。
ユニツリー社
ユニツリー社は、4足歩行ロボットの製造・販売を主たる事業とする企業です。ここ数年間は、2足歩行ロボットの開発にも力を入れています。
開発中の2足歩行ロボットは、ロボットの手に道具を持たせて簡単な作業をさせる事ができるよう工夫されていました。4足歩行ロボットと比べると、より一層、人の作業を代替する可能性が高いと感じられました。
VIDEO
今後も、世界の展示会に積極的に参加し、皆様のお役に立つような先端技術の情報をお届けいたします。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。