24時間稼働を続けるポンプの省エネ運転を実現して、電気料金などのコスト削減を追求するお客様が多くいらっしゃると思います。
千代田商事の得意分野である「補修・メンテナンス」を実施することで、これまで多様なポンプの省エネ運転を実現してまいりました。
ポンプの省エネ運転のポイントは、ポンプが効率よく運転できる対策を取ることです。
この対策には様々な方法がありますが、その中でもポンプケーシング内面を特殊な方法でコーティングし内面の滑りを良くして、「全揚程」と「吐出量」を上げることで、ポンプを効率よく運転できる方法があります。
今回のブログでは、ポンプの省エネ運転を実現する「補修・メンテナンス方法‐ポンプケーシング内面の特殊コーティング‐」をご紹介します。
ポンプケーシング内面の特殊コーティングの工程紹介
分解・点検
ポンプケーシング内面の特殊コーティングを実施する前に、まずポンプを分解して補修箇所を点検します。このとき、内面以外に補修箇所が見つかれば、合わせて対応することも可能です。
追加補修
今回ご紹介しているポンプを分解・点検したところ、シャフトオイルシール接触部の減肉箇所2カ所と軸受部減肉箇所2ヵ所を追加補修することとなりました。
ポンプケーシング内面の特殊コーティング
この4枚は、ポンプケーシング内面をブラスト処理した後の写真です。特殊コーティングを行う前に、表面上では見えない内部の疵などの不良個所を取り除くことが、ブラスト処理の目的です。
ブラスト処理したポンプケーシング内面に、省エネコーティング材を塗布。
施工前よりも表面が滑らかになりました。
インペラーキャビテーション部の補修
インペラーのキャビテーションによる減肉部も合わせてコーティング補修しました。
減肉した部分の補修と合わせて、プロフィール成形を実施しました。補修完了後にはバランシングも実施しました。
シャフト減肉部の補修
シャフト減肉部は機械加工にて下地を整えた後、溶射にて補修しました。
組立・塗装・完成
すべての補修完了後、組立、塗装して、お客様へ納品しました。