海水吸込み用ポンプの補修メンテナンス事例をご紹介します。
流体が海水であること、またポンプの設置場所が沿岸部である場合、海水吸込み用ポンプの腐食進行スピードが早くなる傾向があります。そのため、こまめな点検、補修メンテナンスが求められます。
今回ご紹介する事例では、納期短縮(休業期間を短くする)というご要望があり、私たちも経験を活かしたスピーディーな対応を心がけました。
海水用片持ち渦巻きポンプの分解・定期点検、補修メンテナンス
受入れ、分解・点検
入荷した海水用ポンプを分解した状態。全体的に激しい腐食が見られます。
グランドカバーのタップは固着していた為、タップは立て直す事としました。
ケーシングのインロー部に腐食痕が確認されました。この部分は液漏れに繋がる重要部分な為、肉盛溶接にて補修する事としました。
シャフトはオイルシール当たりが激しく、スリーブ表面は腐食で凸凹しておりました。
スリーブは全体的に腐食していた為、新規製作する事としました。
消耗部品(ベアリング、パッキン)の新品を手配し、交換することになりました。
ランタンリング、パッキン押え、デフレクターは損傷がなかった為、再使用する事としました。
補修メンテナンス後
グランドカバーが固着していたタップはタップを開けなおしました。
ケーシングの腐食部は肉盛後、機械加工にて補修しました。肉盛材質は母材に適応した材料を選定しています。
シャフトとスリーブはスケッチ後、新規作成しました。
写真左:新品 写真右:使用済品
消耗部品(ベアリング、パッキン等)は新品と交換しました。ボルト、液面計なども合わせて交換しました。
組立て・塗装、動作確認、納品
組立し、塗装を施しました。手回しにて、異常がない事を確認して納品致しました。
千代田商事では、このようにお客様への詳細な説明を心がけ、ポンプ各種、産業機器の補修・メンテナンスを行っています。ポンプの補修メンテナンスでお困りの方は、どうぞお気軽に千代田商事へご相談ください。本日も最後までご覧いただき、ありがとうございました。
ポンプ補修事例のご紹介