今回のブログでは、ポンプ圧力低下を解消した、ポンプの耐腐食向上の補修・メンテナンス事例をご紹介します。
ポンプが昇圧しなくなり、お困りだったお客様から、ポンプの分解・点検の依頼がありました。
当社でポンプを分解・点検したところ、想像以上の激しい腐食を発見。通常作業だけでは問題解消できないと判断し、分解・点検に加えて、腐食対策を実施することになりました。
ポンプ圧力低下を解消-ケーシング・インペラーの耐腐食性向上の工程紹介
ポンプ本体を分解し点検
受け入れ時のポンプ本体
経年劣化による腐食が見られた
ポンプ本体の内部
ケーシング内も激しく腐食
インペラーも激しく腐食
ブラスト処理でケーシングの錆・異物などを除去
ケーシング表面の錆、異物などを除去する目的で、ブラスト処理を実施。
表面を見やすくして点検精度を向上させ、欠陥箇所を正確に把握しました。
また、ブラスト処理によって、耐腐食性向上のコーティング処理がしやすくなるメリットもあり、品質に影響する大切な工程です。
インペラーマウスリングの摩耗部をコーティング補修(腐食対策)
インペラーマウスリング嵌合部にも、軽度の腐食と摩耗を発見したため、コーティングで補修しました。
ケーシング同様にブラスト処理実施後、ケーシングとの嵌合部をキャスティング工法で調整しながら、コーティング処理しました。
再利用不可だった部品を新規製作
分解時に異常が確認されたため、再利用できなかった部品を新規製作しました。
ケーシングの腐食対策
ケーシング内面の流水箇所とインペラーマウスリング嵌合部にコーティング処理実施しました。このコーティングは、耐腐食性向上を実現します。
組立前検査を実施
コーティング部、ケーシング、インペラーを点検しました。
膜厚検査
バランス調整
完成
組立・動作確認し、最後に塗装して、完成しました
千代田商事には、ポンプの耐腐食性、耐摩耗性などを目的とした補修実績が豊富にございます。ポンプ補修でお困りの際には、千代田商事へお気軽にご相談ください。
ポンプ補修事例のご紹介